鋭く伸びる龍剣の下へ屈輪文ホイールを組み合わせ、直線的な剣と円形文様の対比を際立たせています。
縦の長さをつくる剣が視線を導き、下部のホイールに連なる曲線と天然石が重心を受け止めます。
燻し仕上げが曲線の窪みを暗く見せ、連続する文様を力強く浮かび上がらせます。
全長約87mm・最大幅約19.5mmの大ぶりな比率は、二つの意匠を一体として見せ、無地の装いに明確な主役をつくります。
屈輪文について屈輪文は、連続する曲線によって渦巻く雲を表した文様です。
渦巻く雲は神意を表し、邪を避けるものと考えられてきたことから、屈輪文には古来より魔除けの意味が込められています。
龍頭では曲線の連なりをホイールやドームへ展開し、光を受ける稜線と文様の奥行きが装いの中で明瞭に伝わる造形へ仕立てています。