屈輪文ホイールの上部へ火焔を思わせるフックを組み合わせ、円の安定感に上向きの動きを加えています。
反復する曲線と鋭く立ち上がる火焔の輪郭が異なる方向へ視線を導き、小ぶりながら密度のある構成です。
燻し仕上げが曲線の窪みを暗く見せ、連続する文様を力強く浮かび上がらせます。
全長約45mm・最大幅約19.5mmの縦横比は文様とフックを明瞭に見せ、単体で胸元に和のアクセントを加えます。
屈輪文について屈輪文は、連続する曲線によって渦巻く雲を表した文様です。
渦巻く雲は神意を表し、邪を避けるものと考えられてきたことから、屈輪文には古来より魔除けの意味が込められています。
龍頭では曲線の連なりをホイールやドームへ展開し、光を受ける稜線と文様の奥行きが装いの中で明瞭に伝わる造形へ仕立てています。